夏の登山を快適かつ安全に楽しむためには、適切な装備が欠かせません。その中でも、肌に直接触れるベースレイヤー は重要な役割を果たします。特に日焼け対策や、虫刺され防止、ケガ防止といった観点からも長袖は有効です。
また、「ベースレイヤーには何が適しているのか?」や「夏登山は半袖と長袖どっちがいい?」「ベースレイヤーの下に何を着るか?」といった疑問にも答えながら、最適なベースレイヤー選びサポートします。
この記事を読むことで、登山用のベースレイヤーについて学べるでしょう。これから夏の登山に挑戦する方や、装備選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
- 夏の登山でベースレイヤーの役割や重要性を理解できる
- 夏の登山でも長袖が適している理由を知ることができる
- 夏のベースレイヤーの選び方やおすすめ製品を把握できる
夏の登山で最適な長袖ベースレイヤーの選び方
- 登山用ベースレイヤーとは?役割と重要性
- 夏の登山に半袖と長袖どちらが最適か解説
- ベースレイヤーの下に着るもの
- ベースレイヤーの最強アイテム「夏におすすめ」
登山用ベースレイヤーとは?役割と重要性
登山用ベースレイヤーとは、登山時に肌の一番近くに着用する衣類を指します。その役割は重要で、快適さや安全性を左右する要素です。
まず、ベースレイヤーの主な役割には、汗を吸収し素早く乾かすことが挙げられます。登山中は運動量が多く、発汗も増えるため、肌に湿気が溜まると冷えや不快感の原因になります。ベースレイヤーはこの汗を吸収し、外部に拡散して蒸発させることで、肌をドライに保ちます。
また、体温調節にも貢献します。夏場の登山では、通気性の良いベースレイヤーが熱を逃がし、冬や寒冷な環境では保温性を備えた素材が体温を守る役割を果たします。これにより、過酷な環境下でも体調を崩すリスクを減らします。
一方で、適切な素材を選ばなければ効果が得られない点に注意が必要です。コットンなどの吸湿性が高いが乾きにくい素材は、かえって不快感を増大させるため、ポリエステルやメリノウールなど、吸湿速乾性に優れた素材が推奨されます。
夏の登山に半袖と長袖どちらが最適か解説

夏登山において半袖と長袖のどちらを選ぶべきかは、活動内容や目的に応じて判断する必要があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、適切に選択することが重要です。
まず、長袖のメリットとしては、紫外線やブヨ、ダニなどの虫刺されから肌を守れる点が挙げられます。夏の山は標高が高くなるほど紫外線が強くなるため、長袖は日焼け対策として効果的です。また、虫が多い季節や地域では肌を露出しないことで刺されるリスクを軽減できます。そして、転倒での傷の軽減、木や岩などから肌を守る効果があります。
一方、半袖の利点は動きやすさと涼しさです。暑さが厳しい時期や標高が低い山では、半袖のほうが体温調節がしやすく快適に動ける場合があります。ただし、この場合でも日焼け止めやアームカバーなどの追加対策が必要です。
それでは、どちらが最適かという点については、多くの場合、長袖が総合的に優れた選択肢と言えます。現在では通気性や吸湿速乾性に優れた長袖のベースレイヤーがあり、夏でも快適に着用できる製品が増えています。これにより、紫外線や虫刺されへの対策をしながらも涼しさを保てるため、利便性が高まります。
ただし、暑さによるストレスを強く感じる人や、短時間の登山を楽しむ場合には半袖も検討に値します。
このように、登山の目的や環境を考慮しながら、自身に合ったスタイルを選ぶことが大切です。
ベースレイヤーの下に着るもの
登山時に着用するベースレイヤーの下には、基本的に何も着用しません。ベースレイヤーは直接肌に触れることでその性能を最大限に発揮する設計になっています。吸湿速乾性が高いベースレイヤーを着ることで、汗を素早く吸収し、蒸発させることで快適な状態を維持できます。
しかし、初春や晩秋、冬では汗で湿ったベースレイヤーが肌に触り冷えるので、ベースレイヤーの下にアンダーウェア(ミレーのアミアミことドライナミックメッシュ)をきます。あんなにスケスケのドライナミックメッシュですが、着用するとほんのりと温かいです。この組み合わせを夏にするとドライナミックメッシュが暑く感じてしまいます。
ベースレイヤーの最強アイテム「夏におすすめ」
登山におすすめのベースレイヤーは、吸湿速乾性・通気性・軽量性に優れた製品です。
オススメのベースレイヤーを紹介します。
パタゴニア キャプリーン・クール・ライトウェイト
私はパタゴニアの「キャプリーン・クール・ライトウェイト」を激押ししております。理由は軽量で涼しく、汗を素早く処理し、肌をドライに保ちながら、快適さを持続させてくれます。また、宿泊を伴う長時間の着用でも臭いません。そして、見た目は肌着感なくていいです。下の写真からも薄手なのが分かるかと思います。

私は172cmで日本製の服であればMサイズですが、パタゴニアはSサイズが丁度いいです。だた、キャプリーン・クール・ライトウェイトは着丈が少し短い。
夏場のキャンプでも虫刺され予防でこれを着用していますが、快適です。
ノースフェイス エクスペディションドライドット
「ノースフェイス エクスペディションドライドット」は価格は少し高いですが、デザイン性の高さが抜群です。生地が厚く、真夏では少し暑く感じます。春や秋はこれ1枚で丁度良いでしょう。
アークテリクス コーマック・クルー・LS
パタゴニアのキャプリーン・クール・ライトウェイトに近く、デザイン性に優れたもので、アークテリクスの「コーマック・クルーLS」があります。デザイン性は高いのですが、生地がキャプリーンより少し厚手です。それにより暑くも感じます。※LSはロングスリーブ(長袖)の略です。
下の写真からキャプリーンと比べると厚手なのが分かると思います。

これらのおすすめアイテムを選ぶことで、夏の登山をより快適に、安全に楽しむことができます。選ぶ際には、自分の活動スタイルや体質に合った製品を試してみると良いでしょう。
総括:登山 ベースレイヤー 夏 長袖の選び方とポイント
記事のポイントをまとめます。
- ベースレイヤーは登山時に肌の一番近くに着用する衣類を指す
- 汗を吸収し乾かすことで肌をドライに保つ
- 夏場の登山では通気性と速乾性が重要
- 長袖は紫外線や虫刺されから肌を守る
- ポリエステルやメリノウールが吸湿速乾性に優れる
- 半袖よりも長袖のほうが総合的に保護性能が高い
- 長袖でも軽量で通気性のある製品なら快適に着用できる
- ベースレイヤーの下には基本的に何も着ない
- 夏登山では薄手のベースレイヤーが適している
- 転倒や擦れから肌を守るための効果もある
- 製品選びは自身の活動スタイルに合うものを試すことが大切
コメント